警戒レベル:A2
機密レベル:3
組織名: レクイエム(Requiem)
結成年: 2021年
活動地域: グローバル(主に東アジア、ヨーロッパ)
メンバー数: 約200名(確認されている限り)
主導者: 「セレナーデ」(本名不明)
組織概要
「レクイエム」は、AWAKEを持つ者たちによって構成された秘密犯罪組織である。その目的は、AWAKE保持者が「選ばれた存在」であると主張し、人類の上に立つ権利を有しているとする独自の優生思想の実現である。
彼らはAWAKEを用いて各国の政府や企業に対して破壊工作や恐怖支配を行い、自らの影響力を拡大させようとしている。
レクイエムは表向きには存在しない組織であり、AWAKEの力を使ったテロや犯罪活動を通じて、その真の目的を達成しようとする。
組織の目的
レクイエムは、AWAKE保持者を「進化した人類」として特権的な地位に置くべきだと主張している。
組織のイデオロギーは、人類の現行の社会秩序を「AWAKERSによる新たな秩序」に置き換えることを目標としている。
彼らはAWAKEが自然発生的に現れたのではなく、人類が進化の次の段階に到達した証拠だとし、この進化を「神々の目覚め」として崇めている。そのため、AWAKE保持者に対する抑圧を激しく批判し、必要とあらば暴力で抑圧を取り除こうとする姿勢を見せている。
結成の経緯
レクイエムの起源は、2021年に起きた「エヴォリューション事件」に遡る。この事件は、世界中でAWAKE能力者が急増したことで国際的なパニックが引き起こされ、AWAKERSに対する大規模な迫害が行われたことから始まった。
この迫害に対抗するため、複数のAWAKERSが地下組織として集結し、彼らの権利を守るために武装蜂起を図った。
初期の活動は防衛的な性質を持っていたが、次第に過激化し、人類全体に対する憎悪と攻撃性を強めるようになった。
組織の名が「レクイエム」となったのは、AWAKERSの力を覚醒(Awake)させた者たちが、旧人類(ノーマルヒューマン)の世界に対して「終焉の歌」を奏でるという思想に基づくものである。
主導者と幹部
セレナーデ:
レクイエムの現指導者であり、組織のカリスマ的存在。
セレナーデは、AWAKE能力者であることは確認されているが、その正体や能力は極めて謎に包まれている。
彼女は、冷静かつ計算高い指導力を持ち、メンバーたちに対して強い影響力を持つ。AWAKE保持者の自由と権利を掲げながらも、その背後には世界全体を掌握し、新たな秩序を築く野望が隠されている。
主要幹部:
ファントム: 空間を操る能力を持ち、瞬間移動や物体を透過させることが可能。セレナーデの右腕とされ、レクイエムの実行部隊を指揮している。
テンペスト: 天候を自在に操作し、自然災害を引き起こすことができる幹部。戦略的に敵を打ち倒す能力を持つ一方、残虐な面も持ち合わせている。
バロック: 精神操作のAWAKEを持ち、対象の心を操り、記憶を消去・改竄することができる。情報戦を主導しており、組織の機密保持に寄与している。
主な活動
レクイエムの活動は以下の通り多岐にわたる。
テロ活動:主要都市や政府機関に対する直接的な攻撃を繰り返している。彼らはAWAKE能力を武器として使用し、公共の場での破壊活動や恐怖支配を行う。例えば、2022年に発生した「東京オーバーラップ事件」では、ファントムの空間操作により東京の一部地域が異次元へと封じ込められ、数日間にわたって現実世界から切り離された。
AWAKERSの保護と勧誘:迫害を受けたAWAKERSを保護する一方で、彼らを組織に勧誘し、戦闘員として訓練する。AWAKE能力者は特別な教育を受け、組織の思想に共鳴する者だけがメンバーとなる。勧誘活動は地下で行われており、世界中に存在するAWAKERSがターゲットにされている。
情報操作とサイバー攻撃:バロックを中心に、政府やメディアを標的としたサイバー攻撃を行い、レクイエムの活動を隠蔽・誇張する。また、敵対組織や個人に対する心理戦も仕掛けており、情報操作によって混乱を引き起こす。
今後の脅威
レクイエムはAWAKEを持つ者たちの数が増加することで、その勢力を強め続けている。
AWAKERSを恐れる一部の政府や機関は、彼らを排除しようとしているが、逆にそれがレクイエムの反発を強める要因となっている。
今後、レクイエムはさらに国際的な影響力を増し、既存の社会体制を破壊するための大規模なテロや、AWAKERS同士の抗争を引き起こす可能性が高いと予測されている。
SAAIは、レクイエムの拡大を阻止するため、今後も積極的な捜査と対策を進める必要がある。

かっけえすね