30人以上の失踪と無の教会
- 烏獲社
- 2024年8月27日
- 読了時間: 2分
▼概要:
長崎県の南部にある廃れた教会で、数名の地元住民が次々と失踪するという被害が相次いでいる。
教会は20年以上使用されておらず、放棄された建物として有名だったが、 深夜になると誰かが祈るような声が聞こえるという噂があった。
失踪者たちが最後に目撃された場所はすべてその教会の周辺。
さらに奇妙なことに、彼らの行方を追うと必ず音が完全に消える
「無音空間」に巻き込まれるという報告が続出していた。
▼詳細:
この話を聞いた、当機関の調査員2名が現場に急行し、噂の真相を探った。
教会内部に足を踏み入れると、調査員は突然音が消えた空間に遭遇。
呼吸音、足音、そして外界のすべての音が消え去る不気味な空間で、異様な静寂が支配していた。
教会内を調査すると調査員の携帯、時計など全ての物体が不可解に「停止」していた。
風もなく全てが止まっていた。
調査員は教会内の椅子を動かそうと試みるが、何かに強く干渉されていることに気づく。
教会の奥に進むにつれ、さらに異常な現象が頻発し始める。
壁には触れると冷たい感触とともに不可解な振動が走り、
調査員たちはまるで何者かに見られているかのような圧迫感を覚えた。
さらに奥に進むと、壁の裏に地下へと続く階段が隠れていることを発見した。
調査員が地下に降りるとそこには祭壇があり、
祭壇の前に30人以上にもなる失踪者たちの人影が空中に浮いていた。
消えた住民たちは奇妙な姿勢で空中で固まっており、
全員が「無音」の中で何かを恐れている表情をしていた。
失踪者たちを注意深く見てみると、彼らの体には不自然に裂け目が入っており、
その内部には暗黒に包まれた「空間」が広がっていたことが判明。
調査員は30人以上の失踪者を教会から救出するも、生存者は1名のみ。
生存者は植物状態となって、今も静かに空を眺めている。
▼考えられるAWAKE:
教会にはかつて、「無の空間」を生み出すAWAKERSが潜んでいたと考えられる。
このAWAKERSの能力は、音を消し去り、空間を「凍結」することだと推測できる。
当機関に所属するAWAKE調査員の推測によると、
犯人は音に関するトラウマを抱えており、
自らの苦しみが「無の空間を生み出す」AWAKEを生み出したのではないかと考えられる。
犯人のAWAKEの影響が今も教会に残り、静寂を求め訪れる者たちを「捕獲」していたのだろうか。
教会の中に犯人はいなかった。
教会は完全に封鎖されたが、今でもその場所では
「誰かが祈るような声が聞こえる」という情報が寄せられる。
▼教会の外観

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