45ie.9
- 烏獲社
- 2024年7月19日
- 読了時間: 3分
「上」
<概要>
大学生のYさんは、友人Tさんからある日、奇妙な相談を受けました。その相談を境に、Yさんの日常は恐怖に覆われていきます。Tさんが残した不可解なメッセージ、そして続く謎の現象。それは単なる悪夢ではなく、現実の恐怖そのものでした。
ある日、TさんはYさんにこんな相談をしてきました。
「最近、夜になるとドアの前で誰かがずっと見てる気がするんだ。でも、顔は見えないし、
姿も確認できないんだよ。だけど確実に感じるんだ、ずっとこっちを見てるって。」
Yさんは最初、冗談かと思い、軽く聞き流しましたが、Tさんは本気で怯えている様子でした。
その話をした後、Tさんは連絡が途絶えてしまい、それ以来、一切の音信が取れなくなります。
Tさんと連絡が取れなくなってから1週間後、
YさんのLINEに別の友人から奇妙なメッセージが届きました。
それは、暗号のような不規則な文字列でした。
「45ie.9」
初めは何かの誤送信だと思い、あまり気にしませんでしたが、
翌週、また別の友人から同じようなメッセージが送られてきます。
送信した友人たちは、誰もそのメッセージを送った覚えがないと言い、
Yさんは次第にこの出来事に不気味さを感じ始めました。
さらに恐怖が現実味を帯びてきたのは、その後の出来事でした。
ある晩、Yさんは自宅でくつろいでいた時、ドアの外に人の気配を感じました。
まるでTさんが言っていた「誰か」が自分のドアの前に立っているかのようでした。
Yさんは緊張しながらドアの覗き穴を覗きましたが、そこには誰もいません。
しかし、視線を感じる感覚は消えないまま、背後に張り付くように続いていました。
数週間後、Yさんは友人たちから送られてきた謎のメッセージがただの誤送信ではないことに気づきました。
ある日、Yさん自身が無意識に、友人に同じ文字列「45ie.9」を送ってしまったのです。
送った覚えが全くないのに、メッセージは確かにYさんのアカウントから送信されていました。
その瞬間、Yさんは震え上がりました。
Tさんの失踪と、この奇妙なメッセージには何か関係があるのではないか。
そして、自分も次第にその「何か」に引き込まれているのではないか――。
Yさんは今でも、誰かに監視されているような感覚に苛まれ続けています。
結Tさんは依然として行方不明のままで、Yさんもこの恐怖から逃れる術を見つけられないままです。
この出来事が何を意味しているのかは、誰もわかりません。
ただ、一度このメッセージを受け取った者は、
何らかの不思議な現象に巻き込まれてしまうのではないかという不安が残るばかりです。
あなたのLINEにも、同じメッセージが送られてくる日が来るかもしれません。
そして、その時、あなたも「誰か」に見られるようになるかもしれないのです……。
<同一犯と思われる別事件の被害届>

<AWAKERSの推定>
・「45ie.9」という言葉の共通点
→言霊、呪術に関連するAWAKEか?
・SNSのメッセージ機能を使った犯行
→ネットを介するAWAKEか?
・被害者の共通点は20代前半の男性。
・被害が発生する時刻が夜に限定されている。
→活動時間が夜に限定されるAWAKEか?
<▼閲覧注意▼>
<押収画像>
現場捜査員によって特定された犯人と思われる人物。
※特定方法は非公開

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